通勤通学やお出かけで困るのは、自転車を利用するとかかる時間が予測できない事です。
そこで徒歩と比較しながら、普通の平均速度が何kmぐらいかママチャリをはじめ、ロードバイクやクロスバイクなどの車種別にまとめてみました。時間に換算する方法や、男性、女性、年齢別に、子供、中学生、高校生、大人、お年寄りとの比較もしてあります。
さらに通勤通学など、交通機関としての自転車の可能性について考察してみました。
他にも自転車について便利な記事を書いています。
引っ越しする時や自転車を相手に譲渡したい時、困ったことはありませんか?そんな時は防犯登録を抹消して、変更する必要があります。
自転車の防犯登録と末梢の方法について知りたい方は以下を参照してください。
自転車を買換える時に今の自転車を処分したい。何処で引き取ってもらえるんだろう?そんな方は以下の記事が参考になります。
自転車の引き取りや廃棄の方法は?の記事は以下のリンクから。
自転車の時速(平均速度)は普通何km? まず、徒歩と比較してみると? 男性、女性、子供から大人まで。
自転車の時速(平均速度)について書く前にまず徒歩についてまとめてみましょう。
まず、徒歩の時速がどれくらいかと言いますと、これが結構ばらつきがあります。
大人の「ゆっくり歩き」が時速3.2km以下と定義されています。まぁ、「普通歩き」を基準に作ったものだと思います。
大人の「普通歩き」が時速3.2km~4.8kmくらい。これが基準になります。
大人の「早歩き」が時速4.8km以上ということになります。健康な人はたいがい「早歩き」になると思います。
ちなみに不動産の紹介などで駅から「徒歩○○分」と書かれていますが、それは分速80m、時速にして4.8kmとして計算されているそうです。
これは「徒歩所要時間」と呼ばれ、健康な女性がハイヒールのサンダルを履いていた時の歩く速さを基準にしているそうです。
大人の健康な人が歩く速度としては、この時速4.8kmが一つの基準になります。
でも話をしながらゆっくり歩けば時速は4km位にはなってしまいますし、急な坂を上ったり、荷物を持っていたりするとまた違った結果になります。
男性と女性では男性の方がやや早いそうです。
ただ、毎日運動を欠かさない人は男性/女性に関係なく歩くのが速いそうで、かなり個人差がありそうです。
子供たち、小学生の歩く速度は色々な考え方があり、この速度がいいとか決まっていませんが、時速3km位から。
一説によりますと時速3.6kmだとか。
しかし、あまりこの速度と決めつけるのはどうでしょう。
子供たちは帰り道など寄り道したり、友達と喋ったり、遊んだりしていますからね。
通学の場合は登校の時の歩きの速さを基準にして、時間に余裕を持たせるのがいいと思います。
お年寄りは段々と歩くのが遅くなっていくのですが、単純に遅くなっているのではなく、その人の健康状態によって左右されます。
糖尿病などの生活習慣病や膝関節の痛みなどが歩く速度に影響を及ぼしています。
早く歩くためにはいい姿勢が必要であり、「歩く速度が速い人ほど健康」と言われているのもうなずけます。
体全体の健康状態が歩きのスピードに関係していると言えましょう。
早歩きの人の方が健康寿命が長いことが確認されていて、出来れば有酸素運動効果のある早歩きを推奨したいと思います。
徒歩の時速をまとめますと、
〇 子供の歩く速度は、時速3km~から。一説には時速3.6kmと言う説もあり。
〇 中学生からは大人と大きな差は確認されず。(ごく低学年を除く)
〇 高校生の歩く速さは、大人に含まれます。
〇 大人の「ゆっくり歩き」は時速3.2km未満。
〇 大人の「普通歩き」は時速3.2km~時速4.8kmまで。
〇 大人の「やや早歩き」は時速4.8km以上。
〇 男性と女性では男性の方が少し速い。ただし、個人差がかなりあります。
〇 高齢化に伴って歩く速度も遅くなっていきます。
〇 年齢だけではなく、その人の健康状態に左右されます。(加齢も関係あり)
〇 早く歩く人と健康寿命の相関関係が確認されています。
〇 健康になりたいなら、有酸素運動効果のある「やや早歩き」が推奨です。
〇 不動産や地図検索で使用する徒歩の基準速度は分速80m(時速4.8km)です。
意外に速いですよね。社会が求める速さなのかもしれません。
基準となるのが時速4.8kmだというのが知ってもらえたと思います。
数字を見る限り、少し速すぎるのでは? と思う人も多いのではないでしょうか。
確かに少し速く感じます。
人の歩く速度は時代と共に少しずつ速くなっているみたいですね。
また、高齢者の歩く速度も上がっているみたいです。
これは、健康な人が増えているのが関係しています。
面白いことに農村部の高齢者の方が、都市部の高齢者よりも歩くのが遅いという結果が出ています。
農村部では自動車を使用する事が普通であり、あまり歩く事が無いのが影響しているようです。
毎日通勤などで歩いている私からすると、健康なら時速4.8kmで歩けると思います。
今回歩く速度を調べて強く感じたのは、健康状態が歩く速度に大きな影響を与えているということです。
男女年齢別も確かにありますが、健康であることの重要さを痛感しました。
さて、そこで自転車との比較を見ていきましょう。
自転車の時速(平均速度)は普通何km? ママチャリを普通に乗った場合の平均速度はどの位?個人的経験も含めて。
まず初めに基礎的なデータを提示したいと思います。
我々が通常利用する自転車は、量販店やホームセンターで売られているママチャリやシティサイクルですよね。
私も、日常の足としてシティサイクルを利用しています。通勤で駅までスイスイっとね。
シティサイクルは実質ママチャリです。私のはギアが少し多いですけど。
私の場合、会社が駅から遠いのでどうしても歩きすぎてしまいます。
田舎なので家から最寄駅までバスもありません。
そこで家から駅までの間を自転車にして負担を軽減しているわけです。
家が台地の上にあるため、駅までは全て下り坂で楽ちんです。ところが、帰り道は全て上り坂なんですよね。疲れている時に上りが続く、かなり極端なルートになっています。
行きは速いので遅刻知らず。とても速くて楽です。帰りは少し疲れますが。
それがどうしたって? まぁまぁ(^_^;) 自転車の場合は「環境にかなり左右される」ことを知ってほしいわけです。
下り坂が続く行きのルートは、歩くと24分位です。(Googleマップ調べ)ところが、自転車だと、「5分~6分」位しかかかりません。
田舎なので信号もありませんから。
帰りのルートでは同じ道をゆっくり上って「8分~10分」で家に到着します。疲れているときは、歩くよりも少し楽かもしれません。荷物を背負わないし、膝に負担がかからないので。
下りが続く行きのルートでは、時速18~25km位だと思います。
本人の主観では、それほど急いでいるという感じでもありません。
それでも時間にするとかなりの余裕が生まれまます。
体に負担もないですし。
帰りの場合はダラダラと帰るので、あまり参考にはしないでください。
通勤や通学に自転車を利用する時のポイントは速度だけではないと思っています。
それはのちほど。
自転車の時速(平均速度)は普通何km? ママチャリを普通に運転すると?
なんといってもママチャリに乗っている方が一番多いと思います。
基準にするならママチャリは外せないでしょう。私も毎日使ってるし。
国土交通省が2009年(平成21年)に香川県の高松市で2447人を対象に調査を行いました。
その調査によりますと、自転車の平均速度は児童や高齢者を除いて、時速14.6kmだったそうです。
一方、児童や高齢者の平均速度は時速11.4kmと言う結果が出ています。
これらの結果から、歩く速度の約3倍を目安にしてもらえるといいと思います。
自分的にはもう少し速い感じがしています。個人差があるものなので。
ママチャリでも、「もう少し速いかなぁ」なんて感じですね。
普通の健康な人なら、田舎の場合は乗り合いバスよりも速くて便利です。
バスの時刻に合わせたり、バス停で止まったりしなくていいですから。
まとめますと、ママチャリの平均速度は、
〇 時速にして14km~20kmくらい
〇 分速にして233.3m~333.3mくらい
その中で基準とする速度は、以下を参考にして下さい。
〇 時速にして14km~15km
〇 分速にして233.3m~250m
上記を目安にしてください。
自転車の時速(平均速度)は普通何km? クロスバイク、マウンテンバイクはどの位?
クロスバイクというのはマウンテンバイクのコンポーネンツを基本に、街乗り用に仕様変更した自転車のことです。(昔はそうでしたが、現在は専用の設計の自転車が増えています)
よくロードバイクとマウンテンバイクの中間で~と説明されていますけどね。
メーカーがたぶん売りやすい車種だったんじゃないかなと思います。
車体はマウンテンバイクの方が安定性を考えて設計されているので少し重いと言われていますが…
実際には使用するフレーム(車体)ごとにかなりばらつきが。
タイヤはマウンテンバイクのほうが太いのが一般的です。
流行り始めてからもうかなり時間が経ちましたね。
今ではママチャリ以外の車種(電動を除く)で主力商品ではないでしょうか。
私は20年以上前に、マウンテンバイクで会社に通っていたことがあります。
マウンテンバイクのタイヤをスリックタイヤに変更してあって、今のクロスバイクに近い仕様にしていました。
休日など山道に出かけるときだけ、ブロックタイヤに履き替えるようにしていました。
その時はまだクロスバイクという名前が一般的ではありませんでした。
「クロスバイク」という和製英語をこれから使い始めるかなぁ…。と言う感じでしたね。
正直、その時はこれほど浸透するとは思っていませんでしたが…。
ただ、マウンテンバイクのタイヤをスリックタイヤにするのは、賛成です。
日常の足とする場合ターマック(舗装路)を基準にするのは当然のことです。
クロスバイクの場合、ギヤ比など、もう少し街乗りに仕様を変えてあることが普通です。
これらの違いがありますが、マウンテンバイクとクロスバイクの平均速度はほとんど同じですね。(車種、タイヤ、ギア比によります)
クロスバイクやマウンテンバイクの特徴は機動力になると思います。
クロスバイクでは、あまり使わない能力ではありますが。
その車体の軽さゆえに、走行性能は考えているよりもずっと高いですよ。
平均速度はだいたい時速18~25kmと言われています。
ただし、下り坂が連続するようなところでは、思ったよりもずっとスピードが出ます。
時速70kmになる事もあると言われていますが、危険なのでやめておきましょう。
自転車はブレーキが自動車やバイクに比べて貧弱です。
スピードが出ても止まれないということを理解してください。
まとめますと、クロスバイク、マウンテンバイクの平均速度は、
〇 時速にして18km~25kmくらい
〇 分速では 300m~416.6mくらい
を参考にしてください。
自転車の時速(平均速度)は普通何km? ロードバイクの平均速度は何kmぐらい?
ロードバイクは人力の乗り物では一番速いと言われています。(電動を除く)
ロードバイクを購入して乗ったときに驚くのはその加速力ですね。思った以上にグイグイ加速してゆきます。
そしてその速度で巡航できる。これにも驚くでしょう。それが楽なんですよ。
例えば、自動車を趣味にしている人から見ると、なんで自転車なんかに夢中になっているんだろうか? と、考えるかもしれません。
実際に乗ってもらえば分かりますよ。思っている以上に速いですから。それに、自転車はダイレクト感が全然違います。
スポーツ用の自転車の使用感は、ピッタリの服を着て運動をしているような感じです。
自転車乗りのユニフォームがそんな感じですね。
なんか自分の体が一回り大きくなって強化されたような感じ。
それが思ってもいないスピードでグイグイ加速していきます。
それは自分の体が強化されたような感じ。人によっては羽が生えたようにも感じるかも。
その軽快さが楽しいんですよ。
誰でも自分の身体をより良く使いたいという願望があります。
子供たちは小さい頃、走り回るのに夢中ですよね。
自転車はそんな原初的な衝動を思い出させるのではないでしょうか。
わかり辛い? 踏み込んだ瞬間に「なんだこれ~気持ちいい~!」となって、その後は夢中になってしまうかも…。
夢中になるほどですから、「自力で出せるとは思えないくらいのスピード」が出ます。
ロードバイクの平均速度は時速20~30kmと言われています。
注目してほしいのはこれが平均速度というところ。ロードバイクで時速30kmは「美味しくない」ですよ。
トップスピードは一般の人でも時速40km以上を出すことが可能と言われています。
本当に驚くほど速いです。でも、街中でそんなスピードで走るのはやめましょう。
マウンテンバイク、クロスバイクのところでお話しした通り、スピードは出ますが、止まれないので。
まとめますと、ロードバイクの平均速度は、
〇 時速にして20km~30kmくらい
〇 分速では333.3m~500mくらい
を参考にしてください。
自転車の時速(平均速度)は普通何km? 電動アシスト付き自転車の速度はどの位?
最近はやりの電動アシスト付き自転車ですが、特徴は止まった状態からの加速力と坂を上る能力にあるのではないかと思っています。
坂道を自転車で上っている時に電動アシスト付き自転車に出くわした人も多いのではないかと思います。
なんだ、ママの買い物か、と油断しているとグイグイ加速して上って行ってしまった…。そんな経験です。
初めて見た時は、「マジで!」と思ってしまいました。おいおい…。
その時は「これは買いなのでは?」 と思ったんですけどね。後になったら、そうでもないのかなぁ、と。
電動アシスト付き自転車は時速10kmぐらいまでの間は電動補助が「1:2」の割合で付くそうなんですね。
つまり、自分で踏み込む力に対して二倍のアシストがあるという感じ。
時速10km以上になると次第に電動補助が下がっていき、時速24kmで無くなるそうなんです。
時速24kmは自転車にしてはけっこう速いのですが。電動アシスト付き自転車は結構重いので、スピードを出す人は逆に負担になる可能性が高いですね。
クロスバイクの形にデザインされた物や、海外製でとてもスピードが出る製品も見たことがありますが…。
何を選ぶかは慎重に検討してくださいね。特に電動アシスト自転車は…。結構な値段がしますし。
ロードバイクを購入したい方は、漕ぐ力には全く問題が無いでしょう? そういう人は電動アシスト付き自転車は向いていないかな。スピードが上がるほど負荷が増えていくので。面白くないでしょうね。
電動アシスト付き自転車の平均時速は時速10km~時速17kmと言われていますが…。
坂道の多い環境などで、やや速めの速度で巡航するのが一番いいのかな…と。
買い物や子供の送り迎えなど、日常の足にするのがとてもいいと思います。
長距離を負担なく乗る場合も使えるかな?充電の速度によるわけですが。
我が家でも一台電動アシスト付き自転車を購入した事があるのですが、まだリチウムイオン電池じゃない頃で…失敗しました。
ハッキリ言うと使えなかったですよ。バッテリーがダメになってしまって。
そんなこんなでアドバイス出来ません。
しかし、現在のリチウムイオン電池の電動アシスト付き自転車はまた別。
いずれまた購入することになると思います。
まとめますと、電動アシスト付き自転車の平均速度は、
〇 時速で10~17km
〇 分速で166.6~283.3m
を参考にして下さい。
それぞれの自転車の平均速度を時間に換算すると? 徒歩と比較してみました。
それぞれの自転車の平均速度は時間に換算するとどの位なのか?
例えば、駅まで自転車で行くとしましょう。
徒歩だとちょっと距離がある。
歩くのが面倒になる距離というのはまぁ、1km前後からでしょうか。
どこの調査からだったか忘れましたが、歩きで15分くらいからが目安になるという結果が出ていたと思います。
そこで、駅までの距離を1.8kmと設定してみました。
まず、徒歩の計算をしてみますと、(基準として時速4.8km、分速80m)
何分かかるかの計算は、以下のようになります。
(距離)÷(分速)=(かかる時間(分))
ですので、駅までの距離を分速で割ると、
1800(m)÷80(m)=22.5(分)
22.5分=22+(0.5x60(秒))
なので、22分と30秒になります。
ママチャリの場合は、時速を15kmとしてみました。(分速では250m)
ですから、何分かかるかの計算は、次のようになります。
(距離)÷(分速)=(かかる時間(分))
ですから、駅までの距離を分速で割ると、
1800(m)÷250(m)=7.2(分)
7.2分=7+(0.2x60(秒))で、
なので、7分と12秒ですね。
ちなみに私の個人的な経験によりますと、自転車はもう少し速いですね。
歩きももう少し速いかな。
大体において自転車は徒歩の三倍と言われています。
実際はもう少し早いと思いますが。
それから、かかる時間の計算式は、
〇 距離÷時速=かかる時間
〇 距離÷分速=かかる分数
となります。
自転車でスピード違反?ロードバイクで捕まる可能性について
自転車も車両ですから、速度制限の対象となります。
自転車は道路交通法上では「軽車両」に分類されています。
この「軽車両」というのがちょっと特殊な扱いをされています。
自転車の分類される「軽車両」は個別に法定最高速度が決められていません。
それにより、走行する道路の制限速度に従うことになっています。
時速40km制限の道路ならば時速40km、時速50kmの制限ならば時速50kmの制限となります。
この辺は普通の自動車と同じですね。
しかし、速度制限については原付バイクよりもずっと自転車の方が規制がゆるくなっています。
原付バイクの法定最高速度は時速30kmとされており、それ以上の速度で走行するとスピード違反の対象となります。
ところが自転車の場合は、法定最高速度が決まっていません。
じゃあ、どんどんスピードを上げて走ればいいんじゃない? と思ってしまうところですが…。そうじゃありません。そんなに甘くはないんですね。
公道でむやみやたらにスピードを出していると安全運転義務違反として捕まる可能性が高いんです。
捕まった場合は反則金制度(いわゆる青キップ)がありませんから、則罰金(赤キップ扱い)になります。
内容は「六ヶ月以下の懲役または十万円以下の罰金」とされています。
自転車のスピード違反はかなり稀ではありますが、原付バイクに比べてかなり厳しい物になるようです。
自転車はスポーツ選手のトレーニングなどにも利用されていますが、誤ってスピードの出し過ぎにならないようにしたいですね。
この後は他の記事を紹介します。自転車の可能性や、他の国と比較してどれくらい自転車を活用しているかについてはその後に書かれています。
他にも自転車の記事があります
自転車の保険が義務化に向かっています。契約する時に何を選べばいいのか、お得な保険はあるかなど、まとめてみました。
自転車保険が義務化 各種特約とおすすめプランを比較の記事は以下のリンクから
自転車が英語でなんていうの?bike?bicycle?cycle?ビーチクルーザーって何?ママチャリは英語でなんていうの?自転車の英語表記について知りたい方は以下の記事を参考にして下さい。
自転車は英語でなんて発音なの?バイク?を知りたい方は以下のリンクから
自転車の都市交通としての可能性について。実はとても効率的だという事を知っていますか?
あまり知られていない事ですが交通手段としての自転車はとても効率的です。
通勤や通学だけではなく、近距離の軽貨物ならば自転車が有効な交通手段となるでしょう。
それについて少しお話ししていきたいと思います。
もちろん、通勤、通学についても参考にしてください。
日本人は、考えるよりも自転車を交通手段として利用している?日本の自転車交通分担率について
通勤通学にどの交通機関が使われているのかを判断する指標に「交通分担率」があります。
その中で自転車が利用されている割合を「自転車分担率」と表記されているのですが…
少しややこしい所もありますが参考にしていただければ幸いです。
私も知らなかったのですが、日本は交通の「自転車分担率」が欧州の各都市と比べても高い方なんですね。
この「交通分担率」というのは、調査域内において特定の交通機関、交通手段が「主要な」交通機関として利用されている割合を示したものです。
調査域内において生じた全ての「トリップ」(小さな旅行、移動。例えば通勤など)内で使われた「最も主要な交通手段」をカウントしたものです。
駅まで自転車で移動し、駅から電車で通勤した場合を考えましょう。その時の「最も主要な移動手段」は「鉄道」ですね。自転車は補助的な手段でしょうか。
こうして「最も主要な交通機関」として使われた割合を示したものが「交通分担率」となります。
さらにその中で自転車が主要な交通手段として利用されている割合を「交通の自転車分担率」または「自転車分担率」といいます。
駅までのアクセスに自転車を利用している場合は主要な交通機関としてカウントされていません。(「鉄道」が「主要な交通手段」になります)
ちょっと不満の残るデータなのですが、一つの参考にしてください。
交通機関の自転車分担率は大阪府が25%、東京都が14%となっています。
オランダのアムステルダムが無いなど、ちょっとツッコミどころがあるデータなのですが、参考にしていただければと思います。
オランダなど、一部の平坦な土地を持つ欧州の国が「自転車の交通分担率」が高いのは当然ですね。
しかし、日本の都市が「サイクルスポーツが人気がある国」と肩を並べるくらい自転車を利用しているのは驚きでした。
パリもロンドンもいったい何をやっているのか。意外なほどものぐさですね。
主要な交通手段としては使用していないということなのでしょうか。
まぁ、欧州ではママチャリが存在しないといいますしね…。
意外に普段使いの自転車がないのかもしれません。
日本では大阪が少し謎ですね。自転車で会社に直接通勤しているのでしょうか?
家族営業みたいなところが多いのでしょうか?
地域の文化は少し分からないところがあって…面白いですね。
交通機関としての自転車。駅端末など、実際の移動時に自転車をどう使っているのかについて
自転車の「交通分担率」を見ながら交通機関としての自転車を考えてきました。
しかし、先程述べたように「交通分担率」では「普段使い」としての自転車の利用状況は見えてきません。(補助的な手段としての自転車がわからないため)
そこでもう一つ違ったデータを見ていきましょう。
次の画像は駅端末として自転車をどう利用しているかのデータです。
これは首都圏のデータです。
見れば面白いことが分かりますね。東京都の中心部では利用頻度は下がっています。
居住している人は少ないでしょうし、企業の本社なども集中していると考えられます。
昼間にいる人と夜間にいる人に違いがありそうな感じを受けます。
詳しくは分析出来ませんが…面白い。
そして郊外や、隣県などに利用の中心があるようです。
自転車の駅端末利用は「ドーナツ化」している状況が見えてきましたね。
これも詳しく見ていくと新たな発見がありそうです。
日本の自転車分担率の意外な高さの原因は?自動車や鉄道と比較してみると
しかし、日本はなぜ交通の「自転車分担率」が高いのでしょうか?
意外に貧乏なのか?いろんなことが気になります。
まぁ、理由は違うところにあると思っています。次の表を見てください。
これを見ると5分近くまでの間は自転車が全ての交通手段を上回り、一番効率的だと言う事が分かります。
つまり、日本人が交通の「自転車分担率」が高い原因は効率がいいからなのでは? と判断できます。
さらにこの表にはツッコミどころが満載です。
これを見る限り、6~7分位までなら鉄道よりも効率的となっています。
東京駅または、新宿駅中心にしてイメージしてください。
地図を埋め込んでおきます。(山手線沿線)
1~2駅程度なら自転車もかなり効率的な交通手段ですよね。
軽い物なら良い輸送手段になるでしょう。
地図を参考にしていただければ分かるように都内のかなりの範囲を自転車で効率的に移動できることが分かるでしょう。
交通機関(鉄道、自動車、バス)が発達すると逆に近くの場所は自転車の方が楽に移動できるという訳ですね。
ただし、これは距離と時間を中心にした場合の考え方。
毎日晴れるわけではありませんし、ゲリラ豪雨や雷雨もあります。
利用する人の輸送する荷物の大きさや重さ、利用する人の足や体にかかる負担、疲労などは考慮されていません。
また、都内中央部が大変効率が良いですが、その辺に居住している人は少数だと考えられます。
だから、ロードバイクを使ったメッセンジャーのような仕事は効率的なのですが…。
新宿周辺などには色々な企業の本社が集まっています。
メール便など軽い物を運搬する以外の用途を考えることが出来れば、ビジネスチャンスがあるかもしれませんね。
※追記
東京都内でも本格的にレンタサイクルが始まりました。官公庁のある地域でも積極的に使われるようになってきました。まぁ、予想通りといったところです。
最後に自転車を交通機関として毎日利用している人からのアドバイス。自転車の利用と天気、荷物を載せた時など。
自転車を通勤通学に使用する時に気になることがあります。
それは、毎日の天気。雨が降るので使えないと考える方も多いのではないでしょうか。
こればかりは実際に利用してみないと分からない事がいっぱいあります。
だから、お話しできる事はたくさんあると思います。
でも何から話しましょうかね…。
実際に通勤通学に使用すると分かりますが、行きも帰りも雨が降っていた、なんて状況は比較的に少ないと言えます。
ただし、これは地域差もあるので。
自転車を使用する地域は決まっていますか?
その地域の一年間の天気を調べてください。
この時、午前午後など実際に利用する時間帯を調べることが重要です。
朝に雨が降っていたとしても、夕方まで降っている日は稀です。
前線が停滞していると長く降ったりしますが、大抵は過ぎ去るものです。
つまり、思っているより、自転車を使用出来る頻度は多いと思います。
多くの方は自転車だけを利用するのではなく、バスを使ったり、自家用車で迎えに来てもらったりするのではないでしょうか。
その場合は駅前の月極駐車場を借りておきますと、大雨が降った日だけ駅に置いて帰ることも出来るでしょう。
そうすると便利に使いながら、節約することができます。(月極駐車場は屋根があるところがオススメ)
駅にある設備も上手に使用することでさらに便利になります。
駅にはコインロッカーなどがあります。
レインコートや雨具、着替えなどを収納するのに使えますが、出来るだけ使用する回数を減らした方がいいと思います。
力の強い男性はあまり考えたことがないかもしれませんが、自転車に荷物を載せることはとても重要です。
徒歩で重い荷物を持って長い距離を歩くのは辛いですからねぇ。しかもそれが毎日になると大変。
自転車は負担の軽減になりますし、ママは子供を載せることもできます。
通勤通学に使うようになって自転車(特にママチャリ)を再発見する、なんてこともあります。
意外なほど便利なんですよ。だからママチャリは無くならない。というか、一番人気です。
以上が実際の自転車利用状況、ですかね。
何か参考にしていただければ幸いです。
自転車の時速(平均速度)は普通何km? 徒歩とママチャリ、クロスバイク、ロードバイクなどを比較
気づけば自転車を趣味で乗っている期間が長くなりました。いじくりまわした自分の自転車を駅に置いて行くのをためらった時もありましたね。
でも、駅までのアクセスに使う自転車はとても優秀です。今では通勤用に自転車を乗っているようなものです。
もちろん、それ以外の楽しみも忘れたわけではありませんが。
これからもエコでロハスな(死語?)自転車を利用していく予定でいます。
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