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勝ちきれなかったオリンピック代表! コパ・アメリカは微妙な結果に 

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皆さんは見ましたか? 個人的には予想よりもいい結果でした。もっとボコられると思っていました。チリには大敗しましたが、2引き分けは上出来です。森保監督の戦術は相変わらず微妙でしたね…。トップに大学生を使い続けたのは謎ですね…。采配だけではなく、とにかくツッコミどころの多い大会でした。コパ・アメリカを振り返リます。

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日本代表の森保監督が「謎の采配」を連発?

2019年の「コパ・アメリカ」の初戦、チリ代表戦は始まりから「ええっ?」の連続でした。

大きな大会の初戦が一番難しいのはよく知られています。ですから「コパ・アメリカ」の初戦は保守的な戦術を取ることが予想されました。

しかし、チリ戦のスターティングメンバーは見たことのない選手がズラッと並んでいました。また、すでに知っている選手もプレーしたことのないポジションにいました。

ワントップにアマチュア(上田選手)を起用したことに驚いた人も多いでしょう。

個人的に一番「ええっ?」と思ったのが、初戦で前田大然選手を右サイドで起用したことです。

これは痛かったですね。トップが上田選手だったので、キープは期待できません。そうすると、前にボールを運ぶにはミッドフィルダーが重要な役目を負います。

今回、日本代表で攻撃を担当する選手は全体的にサイズが小さい。そうすると、相手に囲まれないようにするためピッチを広く使う必要があります。

前田選手はとても足が速いですが、キープ力はないんですよね。ボールタッチがあまり良くないので。キレとスピード、スプリントの回数で勝負するタイプです。FWだけど、シュートもあまり上手くない。

でも前を向いてプレーをしているときの前田選手は驚異的です。スプリントの回数とスピードは桁外れなので。相手にとってはとてもやりにくい選手なんです。

ところが、右サイドに彼を置くとその特徴が生かせません。ボールキープはうまくないですし、自分から仕掛けるドリブルもうまくない。

最悪なのは守備です。前田選手の得意な守備は、驚異的はスプリントを利用した前から追い込むプレスです。今回のように仕掛けてくる相手からボールを取るのは苦手といっていいでしょう。

彼の得意とするスプリントを利用して、プレスをかけたくても前には上田選手がいます。

特徴を生かせず、キープできない、突破できない、プレスできない、相手から奪えない。と言う最悪な状況になってしまったわけです。

これがチームに与えた影響は大きかった。攻撃ではピッチを広く使えないので、サイドチェンジが使えない。だから相手に囲まれてしまうんですね。日本代表の選手はサイズがないので、囲まれたら厳しい。

多分、森保監督の頭の中には足の速い伊東純也選手のイメージがあったのかもしれません。しかし、伊東選手はトップスピードの状態で相手を外す技術が使える日本でも稀な選手なんです。

前田選手とはタイプが違うんですよね。守備も仕掛けてくる相手にはまるでパイロンのようでした…。

攻撃的ミッドフィルダーに小さい選手を並べるのを嫌った可能性もあります。中島、久保、三好ではパワーが足りないように見えてしまいます。今回のメンバーではそれが正解なのですが…。やはりサッカーは難しいですね。

トップの上田選手はキープできないので、ミッドフィルダーが実力を発揮できない状況を作り出したのは痛かったです。

守備的なミッドフィルダーにも攻撃的な選手を入れてしまったので、ボールを奪えずに守備とボールキープに問題を抱えることになってしまいました。

その結果徐々にボールを支配されるシーンが増えて行きました…。それが「4-0」の敗戦に結びついたのだと思います。

もう少し丁寧に戦っていれば、グループリーグで敗退することはなかったと思います。

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大学生を最前線(トップ)で起用したことについて

コパ・アメリカの初戦、チリ戦を楽しみにしていた私は「初戦は難しいので、スタメンは保守的だろう」と思っていました。ところが実際に発表されてみると…。

「えっ? トップがアマチュア? 前田選手じゃないの?」これがスタメン発表された時の反応でした。

いや、「コパ・アメリカ」でトップがアマチュアとか、どうかしてます。サッカーが原因で戦争になってしまうような地域なのに…。

これについては様々な意見があると思います。テストの意味合いがあるかもしれませんが、本当にテストとして有効だったのでしょうか?

上田選手は結果的に「決定的な機会を喪失」というランキングで1位になってしまいました。勝負は非情ですからね。

個人的にには大分のオナイウ阿道選手を連れて行ってほしかった。去年J2で20点以上決めてるんです。今年のJ1でもここまで6得点。なぜ選ばないのか不思議です。

肝心のプレーの方ですが、決定的な機会を作るところまではきちんとできていました。後は決めるだけなのですが…。アントラーズの選手だけあって「柳沢選手の香り」がするような…。

「ポジショニングと動き出しは天才的」なんて言われないようにしないといけないですね…。

という訳で、「後はシュートスキル」なのでしょう。頑張って下さい。

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トップ下に並ぶ「小さな天才たち」について

この部分が日本代表のストロングポイントだということがはっきりしてきました。「コパ・アメリカ」の得点は全てこのエリアの選手が決めています。

サッカーの本場である南米選手権で日本代表の選手が「名手」と呼ばれるようになるとは。今までは考えられなかったでしょう。

話題になった「NMD」中島、南野、堂安選手に加えて、久保選手や、三好選手、安倍選手。少しずつですが、選手層も厚くなってきました。

体は小さくてもボールを失わず、チャンスを作り、敵陣を突破し、パスを繋ぎ、ゴールを決めます。競り合いで負けることもありますけどね。久保選手はキープ力がハンパないですが、強いというよりもしなやかですね。

これからも攻撃的ミッドフィルダーはどんどん増えていきそうです。

ガンバ大阪の中村選手、セレッソ大阪に入団予定の西川選手など、もう少しフィジカルが強い選手もいずれ選ばれるでしょう。それから、レアルの下部組織にいる「PIPI」こと中井選手も大型化しそうです。

少し前なら、考えられないような選手層の厚さです。日本代表の課題は、この選手たちを使ってどうやって得点するのか。

もちろん本人が得点していいのだけど、いいFWを育てることもとても大事になってきます。

ただ、その課題の答えは見つかっていません。

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試合を落ち着かせた大型の守備的ミッドフィルダー

そう、板倉選手のことです。初戦でプレーした中山選手はどちらかと言うと攻撃的な選手でした。しかし、いいプレーを見せることができませんでした。

前線とサイドが思ったように機能しない試合で、守備的なミッドフィルダーが攻撃的だとそりゃピンチになりますよね。

森保監督も次の試合から現実的(?)になり、センターバックでもプレーできる板倉選手を中盤の真ん中で起用しています。これにより中盤が安定し、試合運びが楽になりました。

ウルグアイがフィジカルでゴリゴリ来たときもなんとか対応できていました。

更に、エクアドル戦ではとてもいいプレーをしていたと思います。一試合でかなりプレーがよくなったので、伸びしろがかなりあると思います。

これについては、オシム監督がもう少し屈強な選手が必要だと指摘していたので、正しい選手起用だと思います。このまま板倉選手が選ばれるのかはわかりませんが。

ただ、「コパ・アメリカ」のようなインテンシティの高い大会でも、真ん中にセンターバックを助ける大きな選手がいると崩されにくい。それが分かったのは収穫と言えます。

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サイドバックの選手のビルドアップに課題

今回の代表が苦戦した原因の一つに両サイドのビルドアップ能力の不足があります。右サイドは三好選手と久保選手が絡んで作っていましたが、中島選手が自由すぎることもあり、左サイドが特に苦戦していましたね。

サイドバックの仕事としてよく言われるのが、サイドの守備と攻撃参加です。

個人的にはこれより大きな仕事として、最終ラインからのビルドアップがあると思っています。

センターバックからのビルドアップがよく語られますが、センターバックからのパスは角度が付かないので、フォワードは真後ろを向いてしまいます。

そうすると、必ず前を向くプレーが必要になります。そのときにボールを奪われがちになるんですね。

日本代表の選手達はスキルが高いのであまり目立ちませんが、ボールを失いやすいことに変わりはありません。

今回の日本代表のサイドバックはビルドアップに苦労していました。思うにサイドバックのイメージが少し古典的すぎるのではないでしょうか。

ポゼッションを戦術の中心にするならサイドバックからのビルドアップは必須です。これは反省点ですね。

もちろん選んだ監督だけが悪いわけではありません。

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コパ・アメリカ 2019 の総評は?

ガチの南米選手権(コパ・アメリカ)で日本代表がこれほど闘えるとは思っていませんでした。正直、意外でした。22歳以下の選手がほとんどで「オリンピック代表」と言っても間違いではありません。

そんな日本代表がこれほど健闘することは予測できませんでした。南米で行われた試合で、こんなに躍動する日本代表を見たのは初めてです。

「コパ・アメリカ」はワールドカップの優勝経験国が争う権威ある大会。FIFAランキングの上位が集まる大会でもあります。

ベネズエラの監督からは「コパ・アメリカを軽視している」という発言もありました。それでも実際のプレーで雑音を消すことができたと思います。

よく言われる「日本代表とフィジカル」についても示唆に富んだ大会でした。前回参加した「コパ・アメリカ」とブラジルで行われた「ワールドカップ」を思い出してください。

その時よりも、攻撃の中心選手の身長は小さいはずです。中島選手はとても小さいですし、三好選手もかなり小さい。久保選手だって大きくありません。それでも今回の代表はいままでで一番のプレーを見せてくれました。

サイドバックの選手は比較的に大型でしたが、上手くプレーできない場面が散見されたことでも示唆的でした。

サッカーにおけるフィジカルとは、選手が望むプレーをできるか、できないかで決まると言っていいでしょう。

もちろん大型で上手くプレーできるのならそれに越したことはありません。でも、小さくても効果的なプレーができるのなら、フィジカル的にはそれでいいのです。

これから日本代表は選手が大型化していきます。全ての選手が選ばれるわけではありませんが、今よりもずっと強い日本代表が生まれるはずです。

 

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