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ひまわり9号、性能はどの位?観測できるものは?黄砂やPM2.5、海面温度など⁂動画⁂

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あれ?この前打ち上げしなかったっけ?と思ったのですが、もう2年経過していたのですね。
ひまわり9号はひまわり8号のバックアップ機で機体性能は8号と同じです。
宇宙航空開発機構(JAXA)は11月2日、静止気象衛星「ひまわり9号」を載せたH-ⅡAロケット31号機の打ち上げに成功したと発表しました。
同日午後3時20分、種子島宇宙センター(鹿児島県)で打ち上げ、約28分後にひまわり9号が正常に軌道に投入されたことを確認しました。
ひまわり8号、9号はどの様な性能で、どのように運用されるのでしょうか。
打ち上げを含め、見ていきましょう。

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ひまわり9号、性能はどの位?観測できるものは?黄砂やPM2.5、海面温度など⁂動画⁂

今回打ち上げられたひまわり9号は、ひまわり8号の予備機として運用されます。
2022年に8号が引退すると入れ替わって2028年まで運用されるようですね。
静止衛星軌道に投入された気象衛星は基本的に2台一組の形で運用されます。
ひまわり8号、9号の前のひまわり6号、7号も同じようにペアで運用されていました。

今回の打ち上げの成功で国産の現行主力ロケットの打ち上げ成功は30機連続になり、成功率は97.2%(36機中35機成功)となりました。

打ち上げ成功後に会見したJAXAの奥村直樹理事長は「日本の宇宙技術を高める一歩となった。今後も(世界の)宇宙開発の中核的な役割を果たしてゆく」と語りました。
また、2020年に打ち上げを目指す次期大型ロケット「H3」について「開発に勢いをつけたい」と述べました。

今回の打ち上げ成功に対して航空宇宙ファンはどうしているでしょうか。ちょっと見てみましょう。

なんかね、みんなかっこいいの!目一杯貼ろうとしたんだけどやはり止めといた。
まだ他にもあるので。

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ひまわり9号、性能はどの位?観測できるものは?黄砂やPM2.5、海面温度など⁂動画⁂

では、ひまわり8号、9号の性能について見ていきましょう。

まず、ひまわりの運用の目的ですが、日本及び、西太平洋域内における天気予報、台風、集中豪雨、気象変動などの監視・予測、船舶や航空機の運行の安全保障、地球環境の監視を目的とした衛星となります。

随分幅が広いよねぇ。働き者だねひまわりは。

それで、性能は、今使用しているひまわり8号と同じ性能です。
不意の故障などがあった場合すぐにバックアップ出来るように2台打ち上げるわけですね。

だから性能を比べるのはひまわり6号と7号になります。

ひまわり9号は、ひまわり7号に比べて飛躍的に性能が向上し、データ量は50倍になります。
7号との主な違いは3つ。
まずは、分解能が2倍になること。
「ひまわり」は可視光と赤外線の観測センサを搭載していますが、可視光センサの水平分解能が1Kmから0.5Kmへ、赤外線は4Kmから、2Kmへと変わります。
分解能が上がればそれだけ細かく見られますので、いままでぼやけていた部分が鮮明に分かるようになります。

二つ目は、観測所要時間が30分から10分に短縮されること。ひまわりは、赤道上空の静止軌道から、東アジアや西太平洋を観測します。
これまではスキャンするのに30分かかっていましたが、10分で出来るようになりました。
更に日本については2分半ごとの観測が可能になります。(データ処理の最適化により最短で30秒にすることが可能)
衛星から見える範囲の観測を10分間隔でしながら、特定の領域を2分半間隔で観測出来ます。

1つの積乱雲は、発生して成長して衰弱するまで1時間くらいです。
集中豪雨や突風、竜巻など、急激に発達する積乱雲に伴う気象現象があるわけですが、短い間隔で連続的に観測しなければ、積乱雲の発達に追いつきません。
「ひまわり9号」は日本上空を2分半ごとに観測しますので、積乱雲の急激な発達を克明に捉えることができます。
将来的には、30秒間隔で雲を観測することも考えているそうです。

その結果、豪雨や竜巻をもたらす積乱雲の急発達の様子を、いち早く捉えることができると期待されています。

3つめは観測種別が約3倍の16種類になること。
観測センサの波長帯の数が、「ひまわり7号」は可視光が1バンド、赤外線が4バンドの計5バンドでしたが、「ひまわり9号」は可視光が3バンド、近赤外が3バンド、赤外線が10バンドの計16バンドになります。
その結果、雲の様子をこれまで以上に詳しく見ることができます。

また、可視光が3バンドになったことで、赤・青・緑のカラー合成ができますので、白黒だった画像がカラーに変わります。
春先に大陸から「黄砂」が飛んできますが、白黒だと黄砂なのか雲なのかよくわかりません。
カラーなら黄砂は黄色く映りますので、見ただけで黄砂と判別できるでしょう。

搭載されている、各センサではなにがわかるのでしょうか?もう少し詳しく見てみましょう。

可視・近赤外センサでは、地上の物体による太陽光の反射の強さがわかります。
このデータを分析すると、土地の利用分類や植物の植生分布などが分かります。

つぎに熱赤外センサでは、地面や海面、くもなどが放射する熱赤外線を観測するので、昼夜を問わず、海面水温、雲の分布などが分かり、天気予報に利用することができます。

また、マイクロ波センサのうち、受動型のマイクロ波放射計では、地面や海面、雷などが放射するマイクロ波を観測するので、昼夜を問わず海面水温、雨の分布などが分かります。

マイクロ波センサのうち、能動型の合成開口レーダでは森林分布や地形などが、降雨レーダでは降雨分布が、散乱計では海面のすぐ上の風向、風速などがそれぞれ分かります。

これらの観測データの量の増大、観測所要時間の短縮による観測精度のアップ、観測種別のバンド幅の増大によって天気予報、防災、環境監視の精度向上か見込まれています。

また、PM2.5ですが、そもそも気象庁ではPM2.5の観測や予報をしていません。
現在、PM2.5は各自治体が観測したものを環境庁が「そらまめくん」というサイトで紹介しています。
まぁ、観測衛星を環境庁は持っていないでしょうから、将来的にはどうなるか分からないですが。

打ち上げの動画も見ておきましょうか。確か44分過ぎです。

こちらはハイライト。

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なんか、ロケットが飛び立つ所を見るのは気持ちがいいですよね。
ロケット萌えですかね。
次はいつ見れるんでしょうか。H3にも期待したいですね。
ロケットもいいけど軌道エレベーターなんかも見てみたいかも。
生きているうちに見れるかなぁ。
期待しております。

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