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被害妄想の原因とは? 症状を知り統合失調症やうつ病など病気に対応しよう

lamp 2390164 640 - 被害妄想の原因とは? 症状を知り統合失調症やうつ病など病気に対応しよう
メンタルのコンディションが落ちてくるとなんでもない事でも気になりがちです。
いつもであればサラッと流せた事が、一つ一つ気になり、いちいちつまづく感じになったりします。
そんなストレスのたまる状態が長く続いていると他人が自分の悪口を言っていると感じる様になったりしますよね。
これらは程度の差はあるものの、誰でもあることです。
しかし、「被害妄想」という状態はもっと深刻な状態なのです。
「私は、被害妄想が激しい」そんな方にも読んでいただけると幸いです。
ここでは主に「被害妄想」と言う「病気」(病質と表現することあり)について語っていきます。

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被害妄想の激しい人の行動サイクルを理解する。症状を見て病気か判断する

あなたは今どうしていますか?あなたが物凄く悪い状態ではない事を祈ります。

まず、自分自身の状態が、どういう状態なのか自分で判断しなければいけません。

被害妄想とは何でしょう?

それは実際には全く危害を加えられていないにもかかわらず、他人から危害を加えられていて、被害をうけていると深く思い込んでいる状態の事を言います。

この深く思い込んでいるというところが、「妄想」にあたります。

妄想とは、「非合理かつ訂正不可能な思い込み」の事を言います。

論理的におかしく破綻していても、本人はそれが正しいと思い込んでいます。

又はなんとなくは分かっていたとしても心理的な思い込みやとらわれが強く自分では訂正不可能になっています。

例えばどのように論理的におかしいか説明し、説得できるとするならそれは妄想ではありません。

どんなにきちんと説明し、説得しても相手の思い込みを訂正することが出来ないのが「妄想」なのです。

そうした状態が病気、または病気に近い状態まで行っているのが被害妄想だと言えるでしょう。

誰でもありそうですが、割と深刻なのが被害妄想なのです。

あなたを回りの人達が助けようと思っていても、あなたがその人達を「だまそうとしている」と考えるなら、説得は無駄になります。

配偶者があなたを立ち直らせようとしても、「こいつらは何か企んでいる」と思うなら相手は話す手段を無くしてしまいます。

被害妄想とはこの様にただ被害を受けたと思い込むだけではなく、実際の会話の受け止め方をゆがめます。

というより、「ゆがめて受け止めてしまう」という一種の人格障害なのです。

妄想が深刻さを増すにつれ、非現実を現実と受け止めるようになっていきます。

 

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被害妄想が起こる原因に過去の経験が。

よくテレビドラマなどで出てくるのが幼少期に家族からの虐待を受けていて…というものです。

これは真実でもありますが、同時に間違いでもあります。

ほとんどの場合が「いじめ」や「虐待」などの心的外傷が最初のきっかけではあります。

しかしそれだけではなく、その時やその後の本人の対処の方法が、習慣化し、行動様式として定着したものであるからです。

つまりこの様な事件、心的外傷があり、その時は「こんな風に合理化した」という経験があり、それを成功と判断している(意識的、無意識的に)可能性があります。

あるいは、それ以外の行動の仕方が本人の中に無く、同じ行動を繰り返しているなどの理由もあるでしょう。

つまり過去にはこの方法で自己を守ることに成功した、と脳は判断しているのでしょう。

しかしそれは何の責任もない幼少期の事であり、大きくなって家族を守る側に回った時や、自分で判断しなくてはならない立場になれば、状況に合わなくなるものです。

色々な考え方や行動のバリエーションがあってもいいはずですが、強いこだわりにより同じことを繰り返すようになっています。

思い通りにいかないので当然強いストレス状態にもあります。それ故脳が興奮状態にある可能性もあります。同じことを繰り返すのも余裕がないからです。

経験や知識のない幼少期に自分を守らなければいけなかったということが影を落としています。

これらの経験などを粘り強く聞いて本人の抱える問題を解決してゆくのがカウンセリングになります。

家族や周りの方は何とかしたいとお考えでしょうが、症状が深刻な場合、家族だけではどうにもならないと思います。

適切に専門家の助けを借りましょう。

家族全体が疲れ切ってしまう前に。

そうすると本人の評価も家族の中で悪くなり、いい事なんてありません。

今、彼らは自分でもコントロールを失っています。

相手は人の言うことを聞きません。説得も無駄です。ではどうしたら彼らを変えることができるでしょうか?

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被害妄想を抱える人とどの様にコミュニケーションをとったらいいか。

まず考えなくてはいけないのは病気の場合です。

うつ病、統合失調症、認知症などでは、そもそも脳の機能に不全が生じている可能性が高く、本人が処理しきれない状況になっていると思われます。

処理しきれないから、極端な緊張状態に。だから自己防衛を最優先にして他者に対し攻撃的になります。

まずそうした場合リラックスしてもらって、自分を守る必要がない状態にしていくのがいいのですが、そのためには相手を否定しないことが重要になってきます。

〇まず本人の話をよく聞くこと。~最初の一歩として。

相手が幻覚や妄想などで気持ちが高ぶっていたとしても、できるだけ落ち着いて聞くことを心掛けましょう。

「死にたい」などと死をほのめかせていたとしても、出来るだけ冷静に。

(ただし、緊急の場合いつでも病院へ行ける準備をしておくこと)

〇話を聞くときに重要な点は?

1.相手が間違っていると決めつけない。

〇:「あなたはそうおもったんですね。」
x:「それはおかしいです。」

2.本人の感情を受け止める。

〇:「攻撃されていて、辛いんですね」
x:「思い過ごしでしょ。」

3.しゃべっている間は、本人の言葉を遮らない。

〇本人の状態を症状として捉える。

自分が攻撃されていると言うだけではなく、生活習慣や行動までもが大きく変わってしまう場合が多いです。
例えば
〇寝てばかりいる。
〇マイナス思考から、否定的な事ばかりを言う。
〇理解できない事や行動をする。

などです。これらは脳の機能低下がもたらすものと考えてください。

「病気の症状でこんな事をしている」
「本人も思い通りにならず辛いだろう」

と理解できれば、回りも楽になります。

〇問題を抱えている人扱い、子供扱い、半人前扱いしない。

特に統合失調症患者の方は幼く見えるようです。

その他にも認知症で処理能力が落ちている方の場合も同様です。

うつの方はじいっとしている感じなのですがそこで偉そうにしてもいけません。

認知機能障害のため、忘れっぽかったり、仕事など上手にこなせないこともあります。

その場合も出来るだけ自然に振る舞ってください。

上級者向け~相手に行動を決めさせて変化させる。

相手はこちらの言うことは聞きません。ではどうしたら相手を変えることができるでしょうか?

これから書くことは「このような方法もあるのだ」と思ってください。

普通の家庭の方がやるのは荷が重いです。

まず十分に相手の言うことを聞いてください。

もちろん相手を批判したり、否定したりせずに。

この時、相手に共感を示すことが出来ればさらにいいです。

そうして関係を築きながら相手の中に外に興味を持ち、知りたいという希望があるようなものを探してください。

本人から行動して行動や情報を得たいと思うようなものです。

それらと、できれば本人の中に何か正しい判断のリソース(資源)になるものを発見して頂けると幸いです。

つまり過去に何かを行って誰かに喜ばれたり、褒められたりしたことなど。

その他に周りを笑顔にしたことなどです。

それらが組み合わされるように行動を起こしてもらうようにします。(環境ごと仕向ける)

つまり、自分からそれを求めて行動してもらうようにするわけですね。

そしてその結果、回りが笑顔になったり、ほめられたり。

そうなった時、相手に感謝し、褒めてあげられるといいです。

そうして判断して行動➡正しい結果➡正しい認識ということを経験してもらうようにします。

それで自分も回りも「気持ちいい」と思ってもらう。それが大事。

こちらの言うことを聞かない➡相手に決めてもらう、とすることで行動してもらい、治療につなげていきます。

相手の自発的な変化を望む心がポイントです。そんなものあるのかって?

症状の程度にもよりますが、同じことばかりやっていてもつまらないでしょう?本人も。

「面白い」というのは重要なことなんです。

しかしながら、簡単にいくかと言えばそんなことはありません。

相手は「認識の歪み」が激しいのです。

こちらが何かを仕向けようとすれば、「企みがある」と思うでしょう。

あなたが説得しようとすれば逆効果になることも。

そういうことから重症化している人にはあまり効果的ではないとは思いますが…

そうゆう人はまずその人がリラックスしてもらうことや、会話を通して共感することを知ってもらえれば。

本人の中にあるもの(防衛本能も含めて)をうまく使って変化をうながす事は可能だと思います。

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症状が深刻な場合には?

例えば幻聴や幻視が見えるような状態ですと私からアドバイス出来ることは限られてしまいます。

そのような時に助けになるのが神経科や心療内科です。

神経科もずいぶん薬が変わって前より効果的になっていると聞きます。

もしうつ病や統合失調症で被害妄想が強い…そう疑われる方は、お医者さんに見てもらってください。

とても重要なことなんです。

神経科に通うのが嫌なのは分かります。

しかしながら、十分な治療を受けるためには専門家の助けが必要です。

経験のあるお医者さんを探すことが重要になります。

神経科が嫌なら、まず心療内科へ。貴方のご健康とご多幸をお祈りいたします。

被害妄想には前段階がある~被害妄想におちいる前に。

さて、被害妄想が激しい人はまず前段階として、精神状態が悪化しています。

つまり、被害妄想を抱える前に強度のストレス状態にあると考えられます。

このストレスの内容が少し問題なのです。

つまり、「被害妄想」とは自分を守ろうとする「防衛反応」である可能性が高いと言えます。

自分を守らなければならない状態、もしくは本人が一種の「恐慌状態」にあるのはなぜなのか?

病気による「認知機能障害」つまり認知機能の急激な低下によるものなのか。

それともなにがしかの急激な人間関係や環境の変化によるものか。

本人の内部の問題なのか、外部の問題なのか。

いつもの通り過ごしていたのか、何か出来事があったのか。

ストレスの原因になるものは様々です。

長時間労働によるもの、集団内のいじめや、セクハラ、パワハラ、なんていうのは常識的な範囲内です。

それ以外に統合失調症やうつ病などの病気によるもの。

場合によっては糖尿病など体の病気によるもの。体由来の物ですね。

心の病気に由来するものは考えやすいですが、体の病気に由来するとは考えた事が無いのではないでしょうか。
ここはひとつの盲点になります。

ダイエットなんかも食べる量が極端に減りますと、いろんなかたよりが目立つようになり、自己嫌悪を含むメンタルの低下を誘発。

結果、被害妄想の原因となる場合もあります。

健康に過ごすために行うことで、コントロールを失うなんてあってはならないと思います。

これらストレスの原因を取り除くことが出来れば最低限の状態まで戻すことは可能ですが…

例えば糖尿病がひどくなったのが原因の一つの場合、症状が重くなってからでは対処の出来ることは限られます。

なんでもそうですが、予防的措置というのは重要なのです。

そしてもう一つ忘れてはならないのが薬物依存、または薬物依存からの治療中の場合。

これも専門家が必要な種類のものです。

治るためには必ず通らなければいけません。ちゃんと粘り強くやっていきましょう。

自己嫌悪から自己否定。そして嫌悪が他者に向かって…これって被害妄想?

これまでは主に「病気、病質」としての被害妄想を取り上げて書いてきました。

しかし、これとは別に、「最近私は被害妄想におちいっているのではないだろうか」

などと考える方もいらっしゃると思います。

それは、被害妄想そのものではなく、「被害妄想神経症」とも言うべきもので、被害妄想とは少し違います。

健全な精神の葛藤が残っているわけですから。

「被害妄想」と言われている方達は精神の葛藤が存在せず、自分の言うことを正しいと信じ切っています。

「私の状況は被害妄想なのではないだろうか?」そう思う時点で既に被害妄想では無いと考えていいでしょう。

しかし、どんな場合でも例外はあります。また正しい対策を行いたいですよね。

そうゆう時には迷わず専門家の方を頼ってください。

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被害妄想の原因とは? 症状を知り統合失調症やうつ病など病気に対応しよう

被害妄想は映画やテレビドラマなどで取り上げられるなどドラマティックなものと考えがちですが、そんなに良い物ではありません。
本人にも周りの方達にも深刻な影響を与え、コントロールするために多大な労力を必要とすることもあります。
できるなら、病気になる前に何とか手を打ちたいものです。
なかなか難しいとは思いますが。
この後にも追記できるものがあればしていきたいと思います。

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