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サッカー日本代表「ロストフの14秒」に見るロシアワールドカップの真実とは

サッカー日本代表の2018年を振り返るためにNHKスペシャルの「ロストフの14秒」を見ました。良くまとめられていましたが、内容には引っかかる部分も…。ロシアワールドカップで日本代表が勝ったのはコロンビアだけ。さらに言えば全ての試合で失点しています。今年のサッカーをまとめてみました。

日本代表はロシアワールドカップで活躍しました。しかし、勝つことで問題が表面化しなかった大会でもありました。

問題が目立たなかったのは勝たなければいけない試合で得点する事ができていたからです。しかしながら、ポーランド戦では引き分けに失敗しています。失点をコントロールし、引き分けに持ち込む事ができませんでした。

トータルに見ると、コロンビア戦で勝利した以外は、何かが足りない試合ばかり。日本代表が前進した2018年を振り返ってみましょう。

ロシアワールドカップをざっくりと振り返る

日本代表の若手が躍動しています。中島、南野、堂安を中心に森保ジャパンのメンバーと戦術について考察してみました。

 

アジアカップがついに開幕、初戦トルクメニスタン戦は辛勝のスタート。中島選手が離脱した影響で中盤の連携に問題あり? 大迫選手の代わりも見つからなくて…。 強くなってきたのに大変な日本代表でした。

 

ロシアワールドカップ前に西野監督に切り替わった時はかなり不安がありましたね。

西野監督はかなり有能な監督です。どちらかと言えば長い時間をかけてクラブを作っていくのがうまい監督で、柏の監督をしていた時も、ガンバの監督をしていた時も時間をかけてチームを作り成功に導いています。

逆に言えば、突然の監督交代で実力を発揮できるのか疑問がありました。日本代表を率いる前に神戸や名古屋を率いたものの、結果を残せていなかったからです。

第一線を退いた監督というイメージがありました。条件が揃っていれば森保監督になっていたかもしれません。

しかし、ハリル監督を解任した経緯を見ても誰かが責任を取らなくてはいけなかったのでしょう。これからの人材である森保監督には任せることは出来なかったのでは?

急な監督交代により、選手たちのやりやすい戦術を選択するしかありませんでしたが、これが功を奏したといえます。

実質的には「ザックジャパン2.0」ともいえる戦術でした。急激な戦術の変更は相手にとっても目くらましになったはず。特に初戦のコロンビア相手には有効だったと思います。

攻撃的な戦術を得意とする監督と、やりやすい戦術。この時点で日本代表は自分たちの力で勝ち抜いて行くことを選択したといえます。

このやり方で惨敗したのがザックジャパンだったのを思い出しますね。ワールドカップは短期決戦なので攻撃的なチームは不利なんです。

世界レベルの守備をされると、攻撃的なチームはほとんど封じ込まれてしまいます。スペインやドイツがロシアワールドカップで惨敗したのが印象的ですね。

実際、ベルギー戦の「ロストフの14秒」はセットプレーが読まれていた事が背景にあったみたい。あの短い期間で得点に結びつくデータを取られていたのはさすがですね。

日本代表の場合は簡単に言うと「強い守備でボールを奪って、速攻」というスタイルから、「自分でボールを保持し、相手を崩して得点」というスタイルに劇的に転換したので、初戦を戦ったコロンビアは虚を突かれた形になりました。ただし、これは長くは続かないんですよ。

攻撃的なサッカーで大会を勝ち抜いて行くためには、本当に高い水準の技術が必要だといえます。このことからも優勝した時のスペインやブラジルの力が常識外れだったことが分かりますよね。

日本がこのレベルだとは言えないですよね。ですから、日本の選択は博打だったと言われても文句は言えないでしょう。

このやり方で予選リーグを突破できたことは素晴らしい経験でした。日本の将来に大きな財産を残したと言えるでしょう。

これによって森保ジャパンは飛躍を遂げるでしょうか? いやいや、そんなに甘くないのがサッカーなんだよね…。

コロンビア戦で実力を示す事に成功

この初戦が全てであったと言っても過言ではありません。南アフリカ大会で岡田監督が守備的な戦術で予選リーグを突破することに成功し、決勝トーナメントでパラグアイにPK戦て負けてからの八年分の気持ちがこもっていた勝利でした。

南米で行われたとはいえ、前回のワールドカップで4点取られて負けた相手にリベンジしました。胸のすく思いでしたね。

おそらく日本代表についてあまり情報が無かったと思うんですよね。まぁ、油断していたのかな。何しろ「4-1」ですから。

ボールもキープできたし、崩して点も取れました。

この試合で「狙った展開に持ち込めるかもしれない」と思うことができました。確信にはなりませんでしたけどね。

トップの大迫勇也が素晴らしかった。香川も乾もボールを失わず突破することができました。これを4年前にやりたかった。

つまり普通の試合がしたかったわけですが、1998年のワールドカップ初出場から実に20年の時間が必要でした。まだこの時はそれを続けることができるのか疑問でしたけどね。

しかし、一方では気になることもありました。それは失点です。本当は「ゼロ」に抑えたかった。

この時は勝ったことで忘れてしまったんです。これが後の伏線になっていきます。

実力を確信できたセネガル戦 しかし…

この試合で狙った展開に持ち込む実力があると確信できました。セネガルではありませんが、日本代表はブラジルワールドカップの予選リーグと南アフリカワールドカップの前哨戦でコートジボワールと対戦しています。(闘莉王がドログバを怪我させちゃったやつね)

セネガルとコートジボワールはよく似た特徴を持つチームで、セネガル戦の試合内容から日本代表の進歩を見ることができました。ただ、今回のセネガルの方が軽めのプレーだったかもしれません。舐められていたのかも。

南アフリカワールドカップの前哨戦でコートジボワールと闘った時には全く手も足も出なかった。結果は「2-0」の負け。この事が予選リーグの戦術変更に結びついています。それが予選リーグの突破につながるわけですが…

ブラジルワールドカップでは本田圭佑のファインゴールで先制したものの、逆転負けを喫しています。結果は「2-1」の逆転負け。

プレーの展開が小さかったり、余計な時間がかかっていたり。

とにかく速い、デカイ、上手い、強い(インテンシティ)で穴が全く見つからない。監督も中田英寿の同僚だったラムシ監督でとても優秀。地力が違っていました。

あの体のサイズと技術の高さで戦術もヨーロッパ上位の水準とか「ありえない」ですよね。想像以上の強敵なんですよ。

今回のセネガルもヤヤ・トゥーレを中心にものすごく技術の高いチームです。日本代表の進化が続いているのか、いい「リトマス試験紙」になったと思います。

しかしながら、この試合で分かった事は狙い通りの動きができても「引き分け」止まりだということです。正確には「2度突き放されて、2度追いつく」展開でした。先制し、突き放す展開には持っていけませんでした。

なにより、2点取られていることが大きいです。これは後で説明します。

それでもこの試合で、本田圭佑がいなくても十分にチームが機能することは確信できました。一人一人がボールを持つことができ、仕掛けて崩す事ができるようになったんです。これはものすごい進歩なのですが、気がついた人は多くない?のかもしれません。

とにかく、これで世界を相手に仕掛けて崩すサッカーをする準備ができたことが確信できました。

どんなスポーツでも急に強くなったりはしないものです。ブレイクの前には必ず理由があるんですね。

まぁ、結局「2-2」の引き分けだったんですけど。日本にとっては色々な意味で勝ちに等しい試合でした。

日本代表が飛び立つ準備ができたことが伝わってきました。それでも急には強くならないんですけど…。

残念だったポーランド戦

あんまり書くことはないかなぁ、というのがポーランド戦です。普通に戦えば勝てる試合でした。いや、勝つべきだった。マジで。

この試合を負けてしまった事で、日本代表の今の実力がまた明らかにされた感じがします。この試合は引き分け狙いでした。

だとするなら、失点はいけません。知っての通り先制され、取り返す事ができずに敗北しています。

この試合でわかったことが、チーム編成をする上で十分な時間が与えられていなかったということです。

西野監督は「ポリバレント」な選手を選んだと言っていましたが、右サイドを担当した酒井高徳は守備的な選手で、原口元気の代わりは務まりません。さらに言えば、原口元気選手は本来は左サイドの選手なんですけどね。起用されなかったことで結果的にピッチの幅を上手く使えなくなってしまいました。

日本代表は高さがないのでピッチの縦横の幅は生命線です。ピッチを広く使えないと、一対一で競り合いとなり、体の小さい日本代表は特徴を出せません。

森保ジャパンを見てもわかるように、右に堂安選手を入れておけば問題は解決したかもしれません。しかし、ワールドカップまでにテストすることができませんでした。

西野監督が選んだ選手はポリバレントな選手達でしたが、それは時間がなくて選ぶことができなかったことが背景にあるのかもしれません。

ちなみに西野監督はガンバ大阪と縁が深いので堂安選手のことはよく知っていたはずです。それでも選手選考では博打ができなかったのでしょう。

チームが機能していない、個人がむき出しになる状態ではゲームプラン通りに進められない事がはっきりした試合だったと言えるかもしれません。

つまり、地力が不足しているということです。

この試合は「0-1」で敗北したにもかかわらず、試合終盤は自陣でパスを繋サッカーをして、批判を呼ぶことになります。

運命のベルギー戦と「ロストフの14秒」

NHKスペシャルの「ロストフの14秒」は見ましたか? 新しい発見はもちろんありましたが意外性はなかったですね…。

新しい発見は、あの最後のカウンターは予測されていたプレーだったということです。

予定されていたわけではなく、練習されていたわけでもありませんが、「このような状況がある」ということが予測されていた。だからあの高速カウンターができたんですね。

キーパーのクルトワがボールをキャッチした時、すでにデ・ブライネは動き出していた。スプリントは見事な速さでしたが、日本のディフェンダーが追いつかなかったのはスタートが早くトップスピードに乗ることができたからでしょう。

中盤で山口選手が置き去りにされていましたが、長谷部選手には批判されていなかったですね。デ・ブライネがトップスピードに乗っていて、日本代表選手が数的不利な状態だったので彼が目立ってしまったのでしょう。

見事にカウンターを決められたという印象でしたが、一つ前のプレーで本田選手のフリーキックが決まらなかった事や、最後に長谷部選手の伸ばした足にボールが触れている事も含めると本当にギリギリのプレーの連続だったことがわかります。

まぁ、「これがサッカー」というやつなんでしょうが… 個人的にはこの試合を「2-0」の状況から勝ってしまったら、実力を勘違いしてしまうかもしれないので…「あれでよかったのかなぁ」と考えています。

2点リードした時点で長谷部選手の「気の緩み?」パスミスが起こり、不運な失点の後、連続で失点してしまいます。そしてあのカウンター…

凄くわかりやすい流れで敗戦してしまいましたね…

なぜそこで止めなかったのか? フェアプレーと日本文化

このカウンターアタックの中で、日本代表は約三回の選択の余地が指摘されています。まず最初に本田圭佑選手がコーナーキックを入れるのか、ボールを回すのかの選択の場面。

ここでゴール前にボールを入れずに、下げて延長戦を選択することができました。しかし、日本代表は守備に自信が持てず、メンバーはここで決めたい意識が強かったみたいですね。ここにも守りきれなかったポーランド戦の影響があるのかもしれません。

何しろ、2点目は力技で決められています。日本代表は90分で「いっぱいいっぱい」だった。それに高さがないので延長戦は難しいと思ったんでしょう。

本田選手の蹴ったフリーキックは決まっていてもおかしくない素晴らしいものでした。クルトワ選手が見事に弾きましたが、ギリギリだった。

流れは自分たちの方にある。そう考えていたんだと思います。そのためクルトワ選手がキャッチした時のプレーの判断に影響したのかもしれません。

二番目の選択の機会がボールをキャッチしたクルトワ選手のスローイングを妨害しなかった事です。まぁ、ここが一番止めやすい所だったのかもしれませんね。

この時、素早く攻守を入れ替えなければいけないのですが、吉田選手は一瞬下を向いてしまいました。結果的にワンテンポ遅れてしまいます。

クルトワ選手はすばやくスローイングしてデ・ブルイネ選手につなぎ、ここからカウンターが始まります。

ここは無理なくカウンターを抑えることができたシーンでした。吉田選手はコーナーキックで決めたいと思っていたんでしょう。それだけに反応が遅れてしまいました。

一方クルトワ選手がスローイングする前から動き出していたデ・ブルイネはすぐにトップスピードに達し、わざとボールタッチを大きくすることで山口選手を釣り出します。

ボールを取れると思った山口選手はポジションを少し上げます。これによりゴール前は数的不利な状態になってしまいます。

デ・ブルイネは山口選手を釣り出す事に成功すると、ボールタッチを細かくして急減速します。そしてフリーだった右サイドに展開。この時点で「勝負あり」かな…

三番目の止める機会は、突っ込んでくるデ・ブルイネを山口選手がファールで止める方法です。アフターのプレーになってしまいますが…ボールを放してからでもよかった。まぁ、これは予想よりも簡単ではないかもしれません。

突っ込んでくるデ・ブルイネは時速30㎞。山口選手が取りに行くとして、相対速度は50㎞近くになってしまいます。前から50㎞の自動車が突っ込んで来る状態を思い浮かべてください。難しいですよね。

3回のうちで2回ほどプロフェッショナルファウルで止められたシーンが有りました。

ここファウルを選択しなかった事を元日本代表監督のイビチャ・オシムは「日本らしい」と指摘しています。不利益を得ることになっても彼らはファウルを選択しない、と。

これに対し様々な反応があります。まぁ、悔しいですからね。例えば日本代表の女子と比較したコメントなんかがあります。

 

 

う~ん少し違うんです。女子を分けて捉えているのは選手自身なんですけどね。なぜか?女子は世界的な強豪ですが、男子は世界的に無名だからです。

岩清水選手が無意識的にプロフェッショナルファウルで止めたのは相手がタイトルを競い合う対等なライバルだからです。

それに比べると吉田選手はクルトワがキャッチしたシーンで下を向いてしまいます。決めたかったシーンで、思い通りにならなかった時の反応です。

なぜこのような反応になるのでしょうか。イビチャ・オシム言うところの「日本らしい」とはどんな事でしょうか?

それは自意識の高さと日本代表としての誇り、自身を持っている技術とスキル、それと裏腹な世界での実際の立ち位置、日本代表がやりたいと思っているプレーとワールドカップで行われているの実際のプレー、そして我々の伝統文化。これらがないまぜになって生まれるものです。

個人的にはこれを「日本文化による武士道プレー基準」または「武士道バイアス」なんて呼んでいます。選手のコメントなどを参考に説明していきましょう。

日本代表の理想とゲームズマンシップ

本田圭佑選手が「優勝」を宣言したのは有名な話ですが、そこまで行かなくても日本代表選手達が「自分達はもっとやれる」「日本のサッカーを認めさせたい」「俺たちのサッカーで勝利したい」と思っていたのは誰でも知っているでしょう。

では本当の所はどうでしょう?実際の日本のサッカーは世界的に無名です。4大リーグでコンスタントに結果を出している選手はいませんし(2018年)、得点王争いをしている選手なんて皆無です。ワールドカップを終えた時点でのFIFAランキングは「55位」でした。

しかし、なんとなくですが「俺たちはやれるはずだ」と思っている。

さらに勝負するなら「俺たちのやり方」で戦いたい、と思っているはず。

そしてさらに、長友選手のコメントにありますが「真っ向勝負で」闘って勝ちたいと思っています。

つまり実際にはランキングが低いものの、自意識は高く、俺たちのやり方で真っ向勝負! その結果勝ちたいと思っている。

だから、評価を下げるようなアフターファウルなんかしない。終了間際になっても得点を取りに行く。

つまり強い自負心によるプレー選択の偏りがあるわけですね。

こうした傾向を「そんな事は当たり前だ」と思いますか?いやいや…世界はもっと厳しいんです。

イビチャ・オシムはドイツ系の家庭に生まれたそうですが、国籍はボスニア・ヘルツェゴビナ(現在)で文化的には南スラブに分類されると思います。彼らが壮絶な歴史を経験していることはよく知られています。いや、現在も不安定なままです。

だから、勝負事についてはロシア的とも言える原理原則的な捉え方をしている。誇り高い国民性ではありますが、自己評価が必要以上に高くなることもありません。まぁ、サッカーはとても強いですけどね。

彼らは勝負事について文化的な要素を付け足したりしません。常に勝つことを中心に今できることをする傾向があります。原理原則的。ある意味機械的、数学的。

いわゆる「ゲームズマンシップ」というやつです。つまり、決められたルールの中でできることを全てやって勝利を目指す考え方です。

本当に「ゲームズマンシップ」という言葉があるのか知らないんですけどね。

これは勝負事についての「感覚・感性」の話。イビチャ・オシムの戦術は全くそんな事はありません。むしろ正反対の傾向がありますよね。だから、日本が気に入ったのでしょう。

自分達は普通にしてるようでも他から見れば偏った判断をしていることは沢山あります。スポーツに対する考え方もその一つ。そのために勝利から遠ざかることもある。

それでも自分はいいと思っている。その理由はまた後で。

クラブワールドカップに見るゲームズマンシップ

これを書いている最中にクラブワールドカップ(CWC)が行われています。レアルと鹿島が対戦していました。

そこでも「ゲームズマンシップ」が勝敗の鍵を握っているように見えました。

レアルは鹿島に対して有効な攻撃手段を見つけられずにいました。ほぼ試合中ずっとです。(有効な攻撃手段を持たないのは鹿島も同じでしたが)

効果的だったのはガレス・ベイルの突破からシュートのみ。解説の岡田さんが言う通りでした。

この試合のツッコミどころは沢山あります。前半のレアルのリズムが上がらなかった時に鹿島がスピードアップできなかった事。

その状態で相手の武器であるガレス・ベイルに得点を許してしまったこと。

得点を取ってからもレアルのリズムはなかなか上がりませんでした。その中で今回気になった一連のプレーが生まれています。

 

試合後に安部選手が号泣していました。すごくプレー強度が高かったそうです。普通にプレーしているようで、30分で息が上がってしまったのだとか。

涼しい顔をしてあしらわれてしまったそうで…悔しいですね。

読み、判断、プレー、すべて速い。おまけにプレー強度がとても高い。いずれも中立地で直接闘ってみないと分からない事ですよね。

すごく差があるのか、それともそこまで差がないのか…もう少し強くなってみないと、分からないですね…

レアルのプレーは華麗ではなく、泥臭かった。

鹿島の左サイドを担当していた山本選手が相手選手を倒してイエローカードを受けます。

この時主審は「二回目だ」みたいな事を言っていたみたいです。これが一つの伏線で、確かに山本選手はファウルで止めているのだけれど、一回目は強く当たっていないんですね。この辺りがレアルの選手の上手さですよね。

イエローカードを受けてしまった山本選手にレアルは猛然とプレッシャーをかけていきます。

山本選手はもう一枚カードをもらう訳にいきません。セイフティにプレーしようとキーパーに戻そうとします。

相手はそれが狙いだったのでしょう。ボールをかっさらって悠々とゴールを決めています。

スポーツニュースでは「キーパーとディフェンダーの連係ミス」みたいな事が書かれていますが本当にそうなのか?

この後で鹿島の選手達が声を掛け合う事もなく、バラバラになりかけていたのも印象的でした。

結果的にはこの後もう一点取られて「完全に勝負あり」だったんですが、レアルは終始圧倒していたわけではありません。

むしろ試合を通して有効な攻撃は数えるほどだった。

駆け引きを含めて泥臭く点を取りに来ました。どうしても負けたくなかったのだと思います。

ピッチ上ではファウルもしていましたし、実力差のある相手を削ったり、シューズを踏んだりしていましたね。

まさに「ゲームズマンシップ」が丸出しの試合内容だったと思います。

鹿島は試合を自分達で動かすことができませんでした。二年前より悪かった。相手がどのようなプランで試合に臨んだのか分かりませんが、流れを自分たちの方向へ持ってくることに失敗しています。

勝ちに対する意識の高さが違いました。ある意味完敗だったと思います。

我々が身に着けるべきなのは技術だけではありません。相手を崩すことなく、得点する方法もあるという事ですね。

こうゆう戦いを選択しないのなら、それに代わる何かを身につけなくてはいけないでしょう。残念ながら、まだそのレベルには達していないようですが。

 

 

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